★ 曲紹介
大西進作品
(合唱組曲「水の力美しく」より)
水の力美しく 遠藤和子 詞 大西進 曲 混声 4 部編曲 大西進
1993 年「ふる里乙訓(おとくに)の自然と水を歌う会」で初演、合唱団いちばん星誕生のきっかけとなった曲です。
20 回コンサートにあたり合唱団いちばん星より作曲者大西進先生に、混声四部に編曲委嘱。
カメレオン 斎藤明子 詞 大西進 曲 混声 4 部編曲 大西進
NHK「みんなのうた」で1984年8〜9月に放送された可愛い曲です。お月様を食べようと舌を伸ばしたカメレオン、
さあどんな色になったかな?カメレオン
つりがね草 各務原子ども劇場 詞 大西進 曲
夏の川辺に咲く花の可憐な姿を歌った一曲。シンプルなメロディーの繰り返しに、童話のようなドラマが歌われて
います。
大漁 金子みすゞ 詞 大西進 曲
人間が喜ぶ大漁も、魚たちにとってはとんでもない悲劇。ユーモラスな視点でほほえみを誘います。小さな生き物に愛情を注ぐ、金子みすゞならではの詩想です。
(創作曲集「川崎と戦争」)
戦後50年の1995年、いちばん星第 3 回コンサートに向けて「戦争と川崎」をうたい語り伝えたいと歌詞を募集し、完成した創作曲集です。
空襲 片岡節子 詞 大西進 曲
空襲で火の海になった町を、〈胸に抱いたピアノ譜〉父母を探して逃げまどう子どもたち。近づき遠ざかる呼び声。の一節が、悲しみを誘います。
愛しきものたちへ 渡辺賢二 詞 大西進 曲
勇ましくせき立てるような行進曲調が一変、「母の元へ帰りたい」という真情が、透明な和音となって、こだまのように響きます。戦争の暴力が胸に迫る名曲です。
私の街から戦争がみえた 渡辺賢二 詞 大西進 曲
この街にも戦争があったことを忘れず、「平和の願いをこめて、とばそうよ風船。」第一部のラストは、青空に飛ばす風船のようにすがすがしい合唱曲です。
日本民謡
谷茶前の浜 沖縄県民謡 山本直純 編曲 (女声合唱)
沖縄県恩納村(おんなそん)の海岸「谷茶前」での漁を題材とした沖縄民謡です。軽快なリズムにからむ合いの手に、働く喜びがはじけます。女声部各パートのかけ合いが聞きどころです。
(男声合唱のための日本民謡メドレー「ハァ ドッコイショ」より) 鈴木憲夫 編曲 (男声合唱)
南部牛追い歌〜ソーラン節
南部牛追い歌岩手県と北海道の民謡メドレー。暮れなずむ山合いに消えゆくようなのんびりとした節回しと、勇壮な漁唄 〜ソーラン節のコントラスト。それぞれに男らしい声の変化が楽しめます。
斎太郎節 宮城県民謡 江口泰央 編曲
ご存知「大漁うたい込み」、松島湾のカツオ漁の祝唄です。前へ前へとたたみかける力強さに、豊かな海への感謝と畏敬の気持ちが感じられます。
中国地方の子守唄 日本古謡 山田耕筰 作曲 林光 編曲
岡山県民謡に取材した、日本を代表する子守唄です。後半、混声合唱ならではのダイナミックな展開が待っています。
おいどんがちんけ時 鹿児島県民謡 小山省三 編曲
「小さい頃よく蟹を捕りに行ったけど、捕れずに泣いて帰ったよ」薩摩方言で語られる、幼い日の思い出。ゆったりと明るい曲調に、ほのぼのした可愛さと、遠い思い出のせつなさが浮かびます。
おてもやん 熊本県民謡 金井信 編曲
コミカルな曲調が全国に知られた肥後民謡です。他愛のないやり取りのようですが、唄われるのは一筋縄ではいかない男女の機微……でしょうか。(フルート入り)
のち・平和
(「初心のうた 混声合唱とピアノのための」より) 木島始 詩 信長貴富 作曲
初心のうた
若者に広い視野を持ってほしいという願いをこめて作られた曲です。絡み合い折り重なる旋律がしだいに密度を増し、のぼりつめた後安らかな響きの和音が訪れ、垣間見えた未来を感じさせます。
だからその海をみない 山口千江 作詩 中田喜直 作曲 朝岡真木子 編曲
1976年に作曲されたドラマティックな表現の歌曲。今回のコンサートにあたり、あらたに合唱編曲を委嘱しました。最
愛の人を理不尽に奪われた乙女の、「戦いの海」への断固とした拒否。伴奏の終わりに軍歌「海ゆかば」のメロディー
が入っています。
負けないみんなで一歩ずつ 高屋修 作詩/作曲
岩手県大船渡市の崎浜小学校は、東日本大震災で甚大な被害を受けました。この地区でボランティア活動を続けていた高屋氏が、防潮堤の看板に書かれた「一歩ずつ前へ」の文字に触発されて作った曲です。「子どもたちに未来を、人の生きた証しを」残せるように、一歩ずつ進もう、と呼びかけます。
いまこの世界に 和合亮一 作詩 伊藤康英 作曲
福島県在住の詩人和合亮一氏がインターネット上で発表し続けている「詩の礫(つぶて)」シリーズの一編に作曲されました。 落ち着いた歌い始めからだんだんと力強い調子に盛り上がり、“3.11” 以後の生き方を問いかけていきます。
風よふるさとよ きむらいずみ 作詩 安広真理 作曲 梅澤文子 四声編曲
「原発ゼロの社会へ」をテーマに、日本のうたごえ全国協議会が作品を募集、その入選曲の一つです。風のように清らかなピアノに乗って、傷ついたふるさとへの愛が語られます。終盤、あらたに編曲した四部合唱で、さらに響きが深まります。
青葉の歌 小森香子 作詞 熊谷賢一 作曲
全国の中学校でよく歌われている曲です。春の光にきらめき萌える青葉、その勢いを確かめるかのように、後半では調が高くなり、みなぎる力を歌い上げて曲を閉じます。